戸籍変更6つの条件とは?
裁判所のホームページによると・・・
家庭裁判所は,性同一性障害者であって,次の1から6までの要件のいずれにも該当する者について,性別の取扱いの変更の審判をすることができます。
1.二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
2.20歳以上であること
3.現に婚姻をしていないこと
4.現に未成年の子がいないこと
5.生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
6.他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること性別取扱の変更-裁判所HP より引用
※性同一性障害者とは法により「生物学的には性別が明らかであるにもかかわらず,心理的にはそれとは別の性別であるとの持続的な確信を持ち,かつ,自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする意思を有する者」とされています。
以上6つの条件がハッキリ書かれています。
この条件をすべて揃えれば戸籍の性別が変更できます
詳しくは「MTFが性別変更(男→女)する流れ全体像をまとめました」で解説してるので合わせてご覧ください♪
注意!性別適合手術の条件ではありません
とても勘違いしやすいのですが、上記6つは
「性別適合手術の条件」ではありません。
例えば、未成年の子供がいるMTFでも性別適合手術はできます。
未成年の子供がいる場合、子供が成人するまで性別は変えられません。
しかし、性別適合手術はできます。
戸籍の性別はまだ「男性」だけど性別適合手術をして女性で生活しているMTFさんは少なくないです。そういう生き方もアリなのです
戸籍変更してからの流れ
SRS手術
↓
戸籍変更の申立(家裁)
↓
許可が出る(住民票の性別は勝手に変わる)
↓
各種身分証明証などの登録性別を変更する(手動)
↓
完了
だいたいこんな流れです。
住民票や戸籍の性別は勝手に変わるけど、免許証や銀行口座などの性別は変わらないので自分で変更する必要があります
性別が女になると色々と有利になる
まだ日常生活が「男性」だったとしても、戸籍の性別を女性に変えると有利に働くと私は思います。
例えば見た目に自信がなくても、戸籍の性別が「女性」になっていれば法的には女性として扱わなければなりません。
男性として会社に勤務していても、会社は「女性従業員」として扱う必要があります。
※GID診断書があり、本人が望むなら会社も扱いを変える必要がありますが、戸籍の性別が変わっているほうがより効力が強いと思います
しかし、見た目の女度も重要です
戸籍が女性になると、法的にも女性になるので、公式な場所でも女性扱いされるようになるでしょう
しかし、事情をしらない人間には戸籍よりも「見た目の性別」の方が重視されます。
街ですれ違う人々、初対面の相手などなど。
相手は基本的に「見た目」や「声」で性別を判断するのでそのことは認識しておきましょう。
次の記事→「9.声の女性化・ボイストレーニング」
性別変更には「条件」があるので、自分はその条件をいくつクリアしているのか?
あとどれだけクリアすれば性別変更できるのか?がわかりますよ★