気がついたら寝る前に3時間もマンガを読み漁ってしまったので、反省がてらレビュー書く。
「ストップ!!ひばりくん!」という知る人ぞしる王道トランスマンガである。
これ
私はこのマンガの存在は知っていたのだが、第一話くらいしか読んだことなかったのだ。
今回、コンプリート版がKindleUnlimited(キンドルアンリミテッド)で無料だったのでサラッと読んだ。
いやーもやもやキュンキュンしてしまった(笑)
なんだこの青春マンガ。
新しいカタチのラブコメ。
でも、この作品が描かれたのは1983年の話。
私生まれてません(笑)
腐女子に両足を突っ込んでしまいました。
全巻読んだんだけど、はじめから終わりまできゅんきゅんでした(笑)
お前らさっさと付き合えよ!
と、何百回かツッコミ入れたくなるモヤモヤですわ。
こんなにモヤモヤしたのはDAIGOの実姉である影木栄貴(えいきえいき)さんが書いていた「LOVE STAGE!!」を初めて見た時くらいモヤモヤした。
お前らはよ付き合えよ!!
キスくらいしろよ!!
そこ、やるところだろ!
さっさとやれよ!
第一話から最終話までそんな感じです。
キスくらいしろよ!ガキじゃねーんだし!
などと、思うわたくし30歳になってしまいました。
心がすさんでいるのでしょうか。
登場人物は高校生という設定なので、思春期というか青春のもやもやした感じがするのでしょう。
第一話で主人公の男の子(耕作)と、ひばりくん(男の娘)が出会い、そこから徐々に惹かれ合って恋とも愛とも呼べる関係に発展していく感じがとても好きでした。
同じトランス系のマンガとして高橋留美子さんの「らんま1/2」という作品がありますが、なんとなく設定はらんま1/2に似ているのにニュアンスが絶妙に違うよなぁという感じ。
全体的に似てるよね。
ただ、お互い好き同士だけど、主人公の耕作(こうさく)くんが頑なに認めない一方で、ひばりくん(男の娘)は常に好き好きモード前回でキス寸前な所が、らんま1/2とは違うかなーという感覚。
※wikiった所、らんま1/2の方が1987年と新しいので、らんまがひばりくんの設定を多いにインスピレーションしたに間違いない
わたしと「ストップ!ひばりくん」の出会い
一般人にはあまりピンと来ないかもしれないが、わたしのような男から女に性別変えている系の人間の間ではかなり知名度のあるマンガなのだ。
なぜなら主人公の1人である「ひばりくん」は男だけど女性で生活しているトランスジェンダーだからだ。
とはいえ、この作品が描かれた1983年頃はそもそも「トランスジェンダー」という言葉はなく、「オカマ」という呼び方しかされていなかった。
もしくは「変態」という呼び方が普通だった、
ストップ!!ひばりくん!の中でも女装男子であるひばりくんに対して「変態」とか「女装」とか「オカマ」という言葉が使われている。
扱い酷いな(笑)
でも、当のひばりくん本人は別に良いじゃん
という感じで、普通に女性として生活している。
周囲の人間も、ひばりくんが男だとは誰も気づいていない状態。
おっと、脱線してきたな。
私がこんなトランスジェンダー作品に出会ったのは、愛知県名古屋市にあるフローブクリニックの待合室でだった。
専門用語多発ですね
説明しよう。
「フローブクリニック」とは愛知県内のみならず、全国的に知名度のあるトランスジェンダー(ほぼ専門)の美容外科なのだ。
院長先生が言うには別に、トランスジェンダー専門なんて気はないらしいが現状としてトランスジェンダー…
つまり、男から女性になった人、女から男性になった人が多く来院する美容外科なのは間違いない。
そんなフローブクリニックの待合室に「ストップ!!ひばりくん!」のマンガが置いてあった。
私が初めてフローブクリニックに女性ホルモン注射しに行った時だったので、あれは2006年12月16日だったはず。
絵柄を見る限り一昔のマンガだろうなと一瞬で判断できたので、あまり中身を見なかったのが、トランスジェンダー作品だってことはその時に理解した。
名前も印象的だったので覚えてはいた。
当時私は19歳だった。
でも、30歳になった今日までそれからひばりくんは読まなかった。
なぜいまさらストップ!!ひばりくん!を読むことにしたのか?
キンドルアンリミテッドで無料だったからです(笑)
前から気になっては居たので、この際読んじゃおう〜ということでサラッと読んだ。
1巻〜2巻までの印象は「燃える!お兄さん」というマンガっぽさもあった。
あのマンガわたしあまり読んだことないんだけど、あくまでニュアンスよニュアンス。
wikiったら1987年のマンガらしい(笑)
最近の20代以下はわかんねーなw
そんな古いマンガよりストップひばりくんは古いのですが、キンドルアンリミテッドがあるのでiPhoneで読めるわけです。
ふーむ、すばらしい時代になったな。
ストップひばりくん読んでみた感想
もやもや、きゅんきゅんしましたのう。
全体的に楽しくて、わいわいガヤガヤしている80年代のマンガという感じ。
そういう印象の中に、同性の恋愛という今どきなテーマも打ち込んでくる作者の先進の目がすごいなと感じた。
作品の中では終始
「男だろ!」
「男なんだから男らしくしろ!」
「男なのに好きなっちゃうなんて、僕変態かも!」
という全時代的な価値観でストーリーが展開していく。
しかし、主人公の耕作くんは、ひばりくんが男の子だと分かっていても、胸きゅんきゅんしてしまって惚れてしまう。
「いーや!ダメだ、あいつは男だ!」
「男に惚れるなんてホモだろ変態だろ!」
「目を覚ませ俺!」
という葛藤がずっと続くわけです。
なので、そこらへんが今の時代から見たらすっごく古い考え方というか、そんなのどうだっていいから受け入れろよ
というツッコミを入れたくなるわけです。
いや、しかし
コレは作者の狙いどおり
だなと。
今の2018年の視点で見れば、同性愛だろうが男の娘だろうが、トランスジェンダーだろうがなんでもあり。
という時代だけでど、この作品が描かれたのは1983年である。
35年前である。
そんな時代にジャンプで連載するのだから、一般人を無視して話を展開するわけにはいかんだろう。
だから当時の一般的な視点である「男が女に?変態じゃね?オカマじゃね?」という視点で描いているのだと思う。
作者「江口寿史」さんとしては、そんな男だとか女だとかでギャーギャー喚いてんじゃねーよと。
そう言いたいのだろうけど、時代背景だったり当時の常識的には、あえてその視点で書いているのだと思う。
しかしながら、話が展開していくうちにマンガの登場人物も、マンガを読んでいる方としても「別にオカマでもよくない?」って気になっていく。
おっぱいはないし、おにんにんは付いているかもしれないけど。
ひばりくんは可愛いし、普通に女性として生活しているんだからさ。
そこらへんは別に良くない?
読み手の心境もどんどんそんな風に変化していく。
これが作者の本当の狙いだったのかもしれない。
作者:江口寿史という人物
ストップ!!ひばりくん!の中でもそんなニュアンスの描写があったが、作者の江口寿史さんは同性愛やトランスジェンダーといった人達に対して1983年当時から理解があったというか、肯定的だったと思う。
ボーイ・ジョージの事もまんがの中で取り上げている。
(ボーイ・ジョージ当時20歳前後)
調べた所、ストップ!!ひばりくん!は当時打ち切りになっていたらしい。
理由としては作者の江口さんが締切に間に合わなかったらしい。
でも、26年後の2009年に中途半端に終わった最終話の未公開部分を追加収録した完結編を完成させている。
それが今日私が見たやつだな。
私が見たのは2018年なので、完結編が描かれてから9年後ですのう
ストップひばりくんが描かれた当時、作者の江口さんは27歳だったらしいが、今年で62歳になるらしい。
時代を感じるのう・・・・
私が生まれる前のこんなトランスジェンダーマンガがあったなんて知らなかったよ。
もっと早くこのマンガと出会っていれば、私の青春時代はもっと違ったものになっていたかもしれない(笑)
というわけでリンク貼っときます。
↓これは2巻
↓これが3巻(最終巻)
ストップひばりくんを無料で読む方法
AmazonのKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)というサービスを使うと無料で読めます。
月額980円なので、そこだけお金かかるけど、Kindle Unlimitedに登録してある本ならいくらでも無料で読み放題っす。
ストップひばりくんもキンドルアンリミテッドに登録してあるので、1冊540円ってことを考えれば、2冊以上読むならKindle Unlimited使ったほうがお得です。
ストップひばりくんは、全巻で3冊なんだけど1冊でも読むと、高確率で2巻、3巻と読みたくなると思うので、読み放題登録しといたほうがいいと思うよ。
月に2冊以上本を読む人なら登録しないのはもったいないかも。損かも
私マンガ本が好きなので、マンガ喫茶によく行くのだが、Kindle Unlimitedならマンガ喫茶3時間ぶんくらいの料金で1ヶ月まるまる本が読み放題、マンガも読み放題なのでやすいかなぁと思っております
おすすめですわよ
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