こんにちは、みさきです。
今日は声で悩んでるMTFの人や、女性声を出してみたい男性に向けて、女性らしい声を出すためにはどうしたらいいか?を解説していきます。
今現在、男の声しか出せなくて高い声なんて出せない、女性声なんて諦めている…
という人でも、この記事を最後まで読めば、女性声を出すのがそんなに難しくないのでは?
私にでもできるのでは?
って感じられるようになるかもしれません。
声パスするには170~300ヘルツの低域倍音が少ない声を出すべし
結論から言うと、女性として通用する声(声パス)になるには
1.女性の会話と同じ音域でしゃべる170~300ヘルツ
2.170ヘルツ以下の倍音を減らす
3.ウラ声を会話で多用する
だいたいこんな感じ
関連→「【MTF女性声】女性の声は意外と低い声で大丈夫ですよ。オモテ声が大事。声パスボイス」
スザンヌみさきの声は低い男の声でした
私は小学6年生の三学期に声変わりをして声が低くなってしまいました。
当時は12歳でした。
男なので声変わりは当然なんですけど、相当ショックでした。
でも男の声は嫌ですよね。
ハッキリ言って気分が落ち込むし、嫌になっちゃうし、「女性で生活したい!」って本気で思ってても声がネックになって堂々と女性の服装をすることもできないってことありません?
できれば声変わりなんてしたくなかったし、第二次性徴前に女性ホルモンできたら何よりも良かったなぁ
と、なんども後悔しまくったことでしょう。
きっとあなたもそういう気持ちで落ち込んだことあると思います。
でも、悩んでても声は女性声にならないので、さっさとボイトレして声パスする女声を手に入れちゃいましょう。
私も女性声を手に入れるためにボイトレしまくって、今ではとりあえず日常生活で声でバレることは一切なくなりました。
そんな私がやってきたことを解説します。
70万円かけて声を高くする手術をしましたが…
私は21歳の夏に声を高くする手術を受けました。
「甲状軟骨形成術4型」というやつです。
この手術を受けて声が女性の声になるMTFさんもいらっしゃるようですが、私は満足できる声にはならなかったです。
全く声が高くならなかったのか?
っていうとそんなことはなくて、当時はそれなりに高くなりました。
当時の声が残っているので、参考に聞いてみてください
↓ ↓
※スザンヌみさき23歳の頃の男声
人によっては「中性的」に聞こえたり「女性っぽいかも?」と感じる人もいるかも。
当時の私としては、これで女性で通用してると思っていたんです。
なので手術してよかったなぁなんて思ってたんだけど。
当時働いていた仕事(ニューハーフクラブ勤務)ではお客さんの反応はいまいちでした。
「もっと声がんばろうよ」
などと言われたこともありました。
また、私の先輩ニューハーフで、声の手術してないんだけど、私よりも声が高くて女性らしい声の人もいたんです。
私が働いていたお店のママは、喉の手術なんて何もしてないんだけど、女性の歌を原曲キーのまま、女性の声で歌える人でした。
いやーすごい。
私は喉の手術はしてたけど、カラオケで女性曲はあまり歌えなかったし、声が出なかった。
声を高くする手術してたのに…
それに、ニューハーフクラブの外ではすっぴんだと男扱いされることもありました。
女子大学生に男扱いされたこともあります。
胸は豊胸しててそれなりにサイズがあったのに(涙)
女性ホルモン5年くらいやってるのに(涙)
服も上下レディース服だったのに(涙)
声の手術してるのに(涙)
それでも男扱いです。
女学生って厳しいなぁなんて思ってました。
そもそも男女の声ってどう違う?
女性の声を習得する前の「男女の声ってどう違うのか?」を知っておいたほうが有利です。
詳しくはこちらの動画で解説してますので、サラッと飛ばし見でもOKなので見てみて下さい
↑この動画は現時点で5万2000回以上再生されていて、高評価も300以上ついてる動画です。
日本音声学会の研究発表を元に話しているので、説得力もあるかなと。
結論を言うと、男女の違いは「声の高さ」だけではなく、声質が違うようです。
女性の声は男性声と比較すると高いっちゃ高いです。
男性の日常会話が90~160ヘルツなのに対して、
女性は日常会話で170~300ヘルツ台です。
でも、170〜300ヘルツって、声変わりして声が低くなった男性でも出る高さなんですよね。
例えば、GREENというアーティストの曲だと最高音が500ヘルツくらいありまして。
これ
女性の日常会話の声よりはるかに高いです。
でも、男の声に聞こえますよね。
それと同じで、男性が今使っている声を高くしても女性声には聞こえません。
「男性の高い声」
になってしまう。
私は声を高くする手術を受けたけど、「男性的な発声」をし続けていたので、声が高い男性の声になっていたんじゃないかなーと思います。
で、男女の声の違いですが。
私が独自研究したところによると「倍音」が違うという結論になりました。
同じ音の高さでも倍音で音質が違って聞こえる
以下の動画をちょいと見てみてください
専門用語が多くて何言ってるのか最初はわかんないかもしれません
要するに言ってるのは、機械音とか、木琴とかの音は倍音が少なくて尖った音がするんだけど、川のせせらぎとかの自然音やピンクノイズなどは、幅広い音が鳴ってて倍音が多いよ。
ということ。
そして、倍音が多いと音に丸みがあるように聞こえるよ。
ってことです。
次はこの画像見てみて下さい
↑これは「CanSeeVoice」というiPhoneアプリの画像です。
自分の声をこうやって分析することができます。
左上にある「0134Hz」と書いてあるのが音の高さです。
ヘルツ数ですね
これは低いオモテ声(実声)を出した時のグラフです。
↑こちらはウラ声で406ヘルツ出したときの声のグラフです
これはウラ声なので、オモテ声(実声)の時より倍音が少ないです。
右側のミルフィーユみたいになってる層の部分を比較したらなんとなーくわかるかも。
134ヘルツの声は、横線が多くてシマシマになってるけど、406ヘルツのは横線が4本くらいになってますよね。
これは声が高いから横線が少ないんじゃなくて、「ウラ声」だから横線が少ないんです。
地声とウラ声を比べたら、明らかにウラ声って声が違うと感じませんか?
それは倍音が少ないから違って聞こえるんですよね
声変わりして声が低くなった男性でも女性の声出せる?
関連→「【性同一性障害】MTFの声の女性化は意外とカンタンです。メラニー法?手術?誰でも気軽に女性声を手に入れられます」
声変わりした男性や、MTFが女性の声を出そうとすると「ムリしてウラ声出しているようにしか聞こえない」ってよく言われたりします。
そりゃウラ声なのでしゃーないです。
上記で紹介した画像のように、ただのウラ声だと倍音が少ないので、女性声にはあまり聞こえません。
声の高さでは、女性と同じだったとしても「声質」が違うので女性の声に聞こえなかったんですね
もっと具体的に言うと、「倍音」が足りないので女性声というか「ウラ声」に聞こえてしまうわけです。
あ、でも
倍音が多くても「低い倍音」が多いと男性的な声に聞こえてしまいます。
なので、男性や、MTFが女性の声を出すためには
1.声の高さを女性と同じくらいにする(170~300ヘルツ)
2.170ヘルツ以上の倍音を増やす
3.170ヘルツ以下の倍音はできるだけ消す
以上3つのポイントが重要になっていきます。
なんかすげぇー難しいこと書いてますが、これはボイトレしていって技術を習得すればできるようになります。
他の例でいうと、車の運転って難しいと思いませんか?
マニュアル車の場合、クラッチを半クラにしながらアクセルを調節してエンストしないようにするじゃないですか。
その際に、周囲に人がいないか注意したり、壁にぶつかったり縁石に乗り上げたりしないように注意しながら運転するわけですよ。
また、安全のためにいつでもブレーキ踏めるように心の準備も必要だし、運転するときは常に周囲を注意しとかないと事故になりますよね。
最悪、人身事故や死亡事故にもなっちゃう。
そんな命がけの技術と経験が必要なのが運転。
ドライバーって難なくこなしますよね。
それと同じで、最初はすごく難しく感じるけど、トレーニングやっていけば出来るようになっていきます。
まず最初にやるべきことは?
男性やMTFの場合、最初に練習するのは「ウラ声」です。
なぜかっていうと、女性声を出すためにはミックスボイスが重要だからです。
さっき、「倍音のある声が必要」って話しましたが、ウラ声だけだと倍音が少ないので、オモテ声(実声)をウラ声と混ぜていく必要があります。
そういう声を「ミックスボイス」と言うんだけど、このミックスボイスを自由自在に使いこなすためにウラ声のトレーニングが必要になります。
特に男性やMTFの場合、女性と違ってウラ声を日常的に使うことはないですよね。
ウラ声で喋ってたら変な目で見られたり、バカにされたり、気持ち悪いって言われる可能性もあります。
女性がウラ声で喋ってても何の問題もないけど、男性だと問題がある。
だから、男性やMTFって、女性に比べてウラ声を使う機会が極端に少ないので、ウラ声を出す技術も女性に比べて弱かったりします。
カラオケ好きだったり、ボーカルトレーニングをやってる人でもなけりゃ、なかなかウラ声って使わないですよね。
なので、まずはウラ声を鍛えていくのが重要です
ウラ声練習の次にやるべきことは?
ウラ声がある程度自由に使えるようになったら、オモテ声(実声)を鍛えていきます。
男で生きてたら、低い声とか地声って鍛えなくていいような気がしますよね。
むしろMTFさんであれば、地声を鍛えることに心理的抵抗あると思うんですよ。
でも、さっき話したように、女性らしい声を出すためには「倍音」が重要なので、オモテ声(実声)のトレーニングも重要です。
で、
このボイトレで鍛えるのは、「170ヘルツ以上のオモテ声」です。
170ヘルツ以下のオモテ声を出してしまうと、一気に声が男っぽくなっちゃう。
なので、170ヘルツ以下のオモテ声を出さないように意識しつつ、170ヘルツ以上のオモテ声をカンタンに気軽に出せるようにトレーニングします。
また、エッジボイスといって、喉がガラガラしちゃうクセも抜いたほうがいいです。
私が直接指導しているMTFさんでも
地声 = エッジボイス
と、勘違いされている人がけっこう多いです。
というのも、男性の声ってエッジが立ってる声になりがちなんですよね。
低い声を出すときの喉の形がエッジボイスを出すときの喉の形とほとんど一緒なので
低い声だすと女性でもエッジボイスが出ます。
でも、エッジボイスのクセが付いてるままだと、先程話した170ヘルツ以上のオモテ声を出すのが難しくなったり、高めの声でもエッジが立ってたりするんですよね。
って、さっきから専門用語ばっかで難しいと思いますが、まぁ、とにかく、男らしい声でもいいから高めの声を出す練習したほうがいいんだなって、理解でOKです
ボイトレをする時の超重要な考え方
最後に。
ボイトレするにあたって超重要なのは「マインド」です。
マインドとは、「心構え」とか「考え方」とか「価値観」みたいな意味だと思ってください。
関連→「声を女性にすべくボイトレ頑張ってるお客様の行動力と熱意が半端ないんです。60代の方ですがすごい」
例えば、女性声って1日や1週間では習得できません。
体重80kgあって、体脂肪率40%の人がたった1日で体脂肪率15%のスレンダーボディにはなれない。
これは誰でも理解できると思いますが、女性声のボイトレに限っていうと、勘違いしてしまう。
「1週間も一生懸命ボイトレしてるのに全然声が女性になりません!」
って落ち込むMTFさん大勢いらっしゃるのだけど、上記の通り1週間じゃ変わりません。
もちろんその1週間が無駄だったわけじゃなくて、1週間のボイトレでも確実に成長しています。
ウラ声が今まで全然出せなかったけど、出せるようになったとか、高い声も少しずつ出るようになった。
という変化は感じるかなと思います。
でも、1週間くらいじゃ女性声はマスターできません。
ダイエットでもそうだし、仕事の習得でもそうだし、勉強とか、楽器の演奏でもそうですよね。
1週間じゃマスターできない。
しかし、1週間前よりは確実に覚えているし実力も伸びている。
なので、このことを大前提としてボイトレに取り組んでほしいなぁと思います。
一言でいうと、短期間に大きな結果を求めすぎないようにご注意です。
短期間に大きな結果出したいですよ
そりゃ出したいですよ。
今すぐ劇的に変化したい。
でも、劇的な変化ってのは、毎日コツコツの積み重ねの上になり立っている。
それを忘れないように、意識してボイトレしてみたら確実に成長できます。
また、成長記録を付けて自分の変化を自覚できるようにしたり、YouTubeなどを活用して成長記録をつけるのもいいですよ。
YouTubeって全体公開にすると世界中の人にさらされちゃうけど、「非公開」にしておけば自分だけしか見れないようにすることができます。
私は全体公開するのが好きなので全体公開してますが(笑)
それは自分の好みでやってみください。
参考までに、私が初めて楽器の演奏をしたときと、楽器を勉強し始めて1年目の動画を並べておきます
初めて三線を買ったとき〜練習1ヶ月後
三線を練習し始めて1年後くらいに撮影したやつ。
結局は下手くそだけど、1年前よりはマシになってますよね(笑)
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私がコレまでアドバイスした方々も短期間で見た目を女性に変えて今では女性で生活している人も多いです。
中には性別適合手術をして、心も身体も戸籍も女性になって第二の人生を送られている人もいます。
本人も「まさか人生がここまで変わるとは!」と驚かれています。