
甲状軟骨形成術4型か?声帯襞縮小術か?
初めまして。20代のMTFです。
私は中学生頃から男として成長していく自分が嫌だったのですが周りの環境もあり、女性として生活することを諦めていたのですが、最近みさきさんのブログをたまたま見かけて、やっぱり女性として生きたいと思い直してメイクや体の脱毛など 出来ることから進め始めました。女性ホルモン注射もみさきさんが初めて行かれたと書いていた病院に行く予定です。
みさきさんのおかげで自分の生きたいように行動する勇気をもらえました。本当にありがとうございます。
聞きたいことがあるのですが、声の女性化手術についていろいろ調べたのですがタイのクリニックに質問を送ったところ、声の女性化手術だけならGID診断書は不要と言われました。
日本でも声だけなら診断書は不要なのでしょうか?
あと、私は甲状軟骨形成術4型か声帯襞縮小術のどちらを選択しようか迷っているのですが、みさきさんの知り合いに声帯襞縮小術を選択された方がいらっしゃったら、声を出しててどんな感じなのか等、聞いてみて動画にして頂けたらと嬉しいです。
(私は歌を歌うのが好きなので、なるべく支障の出にくいほうを選択したいと思ってます。)
20代MTFさんからのご相談
相談ありがとうございます。
これに対してこんなお返事をしました
↓↓
スザンヌみさきの返事
○○さんこんばんは、みさきです。
数ある中から私を選んで頂きありがとうございます
○○さんは○○県にお住まいなんですか?今度フローブクリニックに行くんですね。
○○からだと通院が大変かと思いますが頑張ってください。
○○県はホルモン注射できる病院を見つけるのは大変かと思いますが○○や○○なら見つかるかもしれないですね
【関連】全国の女性ホルモン可能な病院一覧
私の情報が少しでも役立ってるのなら嬉しいです
声の手術と診断書について
日本でも診断書は不要ですよ。
美容外科などでもやってます。GIDの診断書があれば保険適用でやってくれる病院もあったと思います。どこだったかな・・・・・
その場合、輪状軟骨接近術という術式になります
声帯襞縮小術について
私はよく知らないのですが、タイのヨーサガンクリニックがやっている術式ですよね。
ネットで口コミ発見したので貼っておきます
この術式ではないのですが、私の友達が韓国のイェソンで手術してきました。
「声帯短縮術前癒合後進術」というらしいです
手術直後はあまり声の変化を感じられなかったんですが、今はけっこう女っぽい声になっているみたいです。
手術後は数ヶ月ボイトレが必要なんだそうで、彼女もずっとボイトレを頑張っていました。
でも、手術しなくてもボイトレすれば女性の声出せるようになりますよ
友達に今の声がどんなか一度聞いてみますね
歌を歌うのに支障がないのは「甲状軟骨形成術4型」です
声帯襞縮小術は甲状軟骨を一度分解する手術だし、声帯も短くするので、リスクは高くなると思います。
その一方で、声帯が物理的に短くなり、甲状軟骨も小さくなるので、より女性的な声になるのでは?とも思います。
ハイリスク・ハイリターンかなと
リスクが少ない手術は「甲状軟骨形成術4型」です
一番リスクがないのはボイストレーニングをすることですけどね
※歌に支障がないと書いちゃってますが、甲状軟骨形成術4型は骨を固定する手術なので、声の幅に大きく影響があります。低音域がでなくなるし、高音域も制限されると思います(自分の体験談)
ちなみに私は歌声はD5くらいまでしか声が出ません。
Xジャパンの「紅」の最高音がやっと出るか出ないか程度です
男女の声は高さだけじゃないですよ
男性と女声って声の高さだけじゃなくて「声の出し方」や「声質」が違っています。なので、声を高くする手術をしても、声は高くなるけど男っぽい声のままな人が多いです。
これは私もそうでした。
理由は、声の出し方が男性的だからです。
声変わり前の男の子って、声帯だけ見たら女性と変わらないのに同年代の女の子よりは男っぽい声ですよね。
それは声の出し方が男っぽいからだからかなと思います
でも安心してください
これはボイストレーニングをしていけば、誰でも女性的な声を出せるようになりますよ。
いちおうこういう記事にも詳しく書いているので、参考になるかもしれないです
「声パス】声変わりして男声になったMTFがボイトレで何すれば女性声になるのかまとめました」
声帯襞縮小術についてあまり詳しい情報もってなくて
お役に立てなかったかもしれませんが、興味があるのならやってみてもいいんじゃないでしょうか。
人生は一度ですからね
ではでは〜
声は手術しなくてもボイトレで結構なんとかなるよ
※こっから先は私(スザンヌみさき)の主観的な本音です。
声の手術をすると「声」は高くなるけど、声が女性的になるかはぶっちゃけ別の問題なんですよね。
男女の声の違いって、「高さ」ともう一つ「声の出し方」で差があるからです
それは、こちらの動画でも解説してるので、参考にどうぞ
私も21歳の時に「甲状軟骨形成術4型」という声を高くする手術したんですが、確かに声は高くなったけど、声の出し方、喋り方が男っぽかったのでけっこう男扱いされました。
手術は自費だったのでトータル70万円くらいかかったんですが、手術しても必ずしも満足できる声になるとは限りません。
これは手術が失敗したとかそういうことではなく、そもそも手術は「声を高くする手術」であって「女性的な声の出し方に矯正する手術」じゃないからだと思います。
ネットを調べてみると「声を高くする手術したのに、男っぽい声のまま」という意見を書いているMTFさんは私だけじゃないようです。
これはやっぱり手術では声の出し方を「女性的」に矯正することができないという意味なんじゃないでしょうか。
声パスするためのボイトレでは何をするのか?
女性の声になるための条件は大きくこの2つです
【条件1】地声の高さを170ヘルツ以上にする
【条件2】男性的な発声法をやめる
声パスするためのボイトレではこの2つをメインで鍛えていきます。
ちなみに「地声」って「その人が普段使い慣れている声の高さ&発声法」のことです。
これは「クセ」とか「訛り」みたいなものなのでトレーニングで変えることができます。
例えば地方出身の人が都市部に上京して標準語覚えたりしますよね。それと似たイメージ
そのほか、日本語と英語しゃべる時、タイ語、中国語しゃべる時に声の出し方や声質変わる人いますよね。
あれは「発声のクセ」が言語によって違うからです。
※特に、中国語やタイ語は「声調言語」といって、高低のある声の出し方が必要なので、日本語しゃべる時の声とは変わってくると思います
男性でも地声が170ヘルツ近くある人はいます。ジャパネットのたかた社長とかがまさにそんな感じ。
ちなみに声帯の長さは個人差があるんだけど、男性でも女性なみに声帯が短い人がいるそうです。
それと同じように女性でも男性並みに声帯が長い人がいるようです。

声を高くする手術をすれば先程の【条件1】はクリアです。
でも、まだ【条件2】が残ってます。なので声パスしないのかも。
男性的な発声をやめられる人、やめられない人
ボイストレーニングや声のアドバイスをしてて気づいたことがあります。
ボイトレですごく高い声が出せるようになり、女性の声が出せるようになっても日常生活では女性声での会話ができない人がいます。
しかも、この状態になってるMTFさんはけっこう多いです。
具体的には、
「カラオケでは女性の声で歌えるのに、会社や家族の前では、無意識に男の声になっちゃう」
という状態。
もしかしたら、この記事を読んでるあなたがまさに今同じ状態になってるかも。
もし、そうなら、なぜそうなるのか、改善策はどうしたらいいかなんとなく見えてると思います・・・・が、説明しましょう
これ、「男の声で喋らなきゃダメだ」っていう無意識の刷り込みが原因です。
例えば、現在30歳のMTFさんであれば、中学生くらいから今日までずっと「男の声で喋らないとダメだぞ!それが当たり前なんだぞ!」っていう洗脳にかかってる状態です。
女性声で喋ったり、女っぽい声を出すと「気持ち悪い」とか「おかしい」とか「変だな」って自分で感じませんか?
これは私も同じ状態がずっと続きました。
自分で自分のことをキモい、おかしい、変だって感じちゃう。
そういう無意識が強制的に「男声を使わせよう」とねじ伏せてきます。
これは24時間365日洗脳し続けてきます。
なので技術的には女性声で会話できるのに、男声が出てしまうのです
自分のことを客観的に振り返ってみてほしいんですが、男の声になってしまうのは、家族や過去を知っている友達、会社の人間の前じゃないですか?
そして、その時に「男の声じゃないと変な表情されるかもしれない!」とか「この人の前で女性の声出したらキモいとか思われるかも・・・!」というばくぜんとした不安みたいなのが頭に浮かびませんでしたか?
今私は男で生活してるんだから、男らしくしなきゃ!
そういう感情が出てきてませんか?
そして、女性声が出せている状況を思い出して見ると、カラオケだったり外だったり、一人でいる時や、不安な気持ちがなくて落ち着いてる時じゃないですか?
または、ボイトレしてる事情を知っている友だちの前だったり。
・・・
もう原因わかりましたよね。 カンタンに言うとあなたが無意識に「男の声で喋らなきゃ!」って思いつづけてるから女性の声が出せなくなっちゃってるんです。
きっと可愛くて、誰が聞いても女性に聞こえるような素敵な声じゃないと喋っちゃダメだと心の奥で感じてるんだろうと思います。
失敗したくないとか、恥をかきたくないって気持ちがジャマしてるのかもしれないですね。
対策:「女らしくしなきゃ」と洗脳する
「無意識が声を男らしくしちゃうなら手も足も出ないじゃん!」
って不安になると思いますが、対策はかなりカンタンです。
無意識に「女らしくしなきゃ!」と考えるようになればOKです。
カンタンなのはイベントでもなんでもいいから女性の服装をすることです。
この時、できる限りの努力をして、徹底的に見た目を女性に近づけます。
服装だけではなく、メイクやウィッグもします。
そこまでやると、「声が男だと変だな」と無意識で感じるようになります。
その状況で女子トイレに入ると「声出したら確実にヤバイな」って気持ちになります。
そしたらボイトレなんかしなくても、無意識が「女らしくしろ!」と命令するので、自然と声が上ずったような女性的な声になっていきます。
MTFによっては「一度もボイトレしたことないけど、女性で生活してたら声も自然と女らしくなった」と話す人もいます。
それは日常生活が女性だから声も女性らしくしなきゃダメって無意識が働いているのでしょう。
もちろん普段から女性で生活してるけど、声が男でヤダ!って人もいるでしょう。
そういう人は「高い声を出す技術」が足りていないのか、「女っぽい声を出さなきゃ!」という気持ちが弱いのかもしれません
声と手術と女声 まとめ
すいません、かなり方向性がずれましたね(汗)
手術については、それぞれ特徴があって、声を高くするには良い方法だと思います。
すべての手術にリスクがあり、リターンもあると思います。
物理的に声帯を短くして、甲状軟骨も小さくする「声帯襞縮小術」は声もかなり高くできるのでは?と思います。
しかし、その一方でリスクが一番高い手術でもあります。
「甲状軟骨形成術4型」は声質を変えるというよりは、高い声を出す位置で骨を固定するので物理的な声域が広がるわけではありません。
低い声は出なくなるのですが、出せる声の高さには限界があり、骨が固定されているので、声の幅にも制限がかかってきます。
また、声帯や甲状軟骨のサイズを変えるわけではないので、最高音域は変わらないと思います。
私は自分の声に死ぬほどコンプレックスがあり、その影響で声を高くする手術をしました。
でも「女性声」にはあまりならなかったんですよね。確かに声は高くなったけど、満足できなかった。
しかし、そういう経験があったので、声とか歌により強く興味を持つようになったのかもしれません。
今ではモンゴルの歌唱法の「ホーミー」やら「カルグラ」やら「スグット」という発声法を練習するようなマニアックな人間になりました。
更に沖縄に移住してからは、沖縄の古典音楽や沖縄の民謡なども練習して「こぶし」もある程度できるようになりました。
そう考えたら24歳から31歳のいままでずっとボイトレ続けています。
ボイトレは苦しいモノのような気がするけど、実際やってみるとすごく楽しいし、自分の声が成長してるのを実感できるから面白いですよ。
ものまねしたり、特技も増えるし、カラオケも楽しくなるし、歌もうまくなるのでおすすめです(笑)
その影響もあってMTFさん向けに女性声のボイストレーニング教材も作ってるんですが、興味あったらスザンヌみさきまでご連絡ください



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